メタバースのど真ん中で活躍している、クラスター株式会社の加藤直人さんによるメタバースの教科書のようなこの本は、ITやメタバースについての過去、現在、そして未来について例を挙げながら分かりやすく説明してくれています。
メタバースについて読む2冊目の本でしたが、新しい世界への広がりを現実的に実感できる本だと感じました。どんどんと技術が進んでいるメタバースの世界は、ビジネスチャンスも広がっていて、楽しみが増える世界です。
新しい知識を十分に取り入れられる一冊ですので、メタバースなんて所詮ゲームでしょ?と思っている人にも是非読んでいただきたいです!
こんな人におすすめ
- メタバースでビジネスを始めようとしている人
- メタバースについて知りたい初心者
- 新しく訪れる世界について知りたい人
『メタバース さよならアトムの時代 著:加藤 直人』の概要
メタバースの実用性、現在の状況、これからの世界について分かる本です。また、エッセイのような書き方なので、簡単に内容を吸収できます。
メタバースとの関係性が強いNFT、Web3.0、VR、ARなどの技術についても解説してくれているので、吸収できる内容は非常に豊富で、加藤さんが考えられている新しい世界についても興味が湧く本です。
仮想空間と現実世界の境界が無くなる世界が訪れるという事が実感できる本かもしれません。読みやすい本なので是非読んでみて下さい!
私が『メタバース さよならアトムの時代』を読んで学んだ事・感じた事
- VTuberはスキャンダルが無いはガセ?
- クリエイターエコノミーの重要性
- メタバースはタイムマシン?
- VRの時代は来るのか?
VTuberはスキャンダルが無いはガセ?
私も聞いた事があり、納得してしまっていたことですが、ガセとの事です。身体はバーチャルですが、魂は人間なので、当然過ちはあるとのこと。考えてみればその通りだと思います。実際にVTuberとしてのコンテンツを作っているのが人間なのでスキャンダル等は発生します。
しかし、それはマイナスな事では無く、その人間味も含めてVTuberとして魅力があります。これは、メタバースの世界でも当然大事な部分で、人間味があるからこそ相手に興味が湧きますよね。メタバースの世界ではアバターが活躍しますが、そこにも人間味というのは非常に大きな意味を持つと思います。
クリエイターエコノミーの重要性
メタバースで新しい世界を発展させていくには、クリエイターの収入、生活が必須です。モノを生み出すクリエイターがいてこそメタバースの世界は広がりますが、当然クリエイターにとっては意味がある場所で、収支が存在する場所で無いとそこにいられなくなってしまいます。
創作活動を簡単にして、新しいものを作り続ける事がメタバースの発展に繋がります。メタバースの話でクリエイターにチャンスが訪れるとよく言われますが、環境を整えて経済活動が簡単に行われる状況が大事で、それこそがメタバースの発展につながるという事です。
メタバースはタイムマシン?
デジタルによるイベントはすでに行われていますが、今はまだ興味のある人のみだと思います。今後さらにデジタルイベントが進んでいき、イベントがアーカイブに残された場合、過去のイベントを見に行くことにより、イベントに参加している自分に会えるかもしれないという話が面白いと思いました。
過去の自分に会えるというタイムマシンのような感覚はデジタルの世界ではあり得るという事が非常に興味深いです。
VRの時代は来るのか?
VRの時代は来ると思いますが、技術的にはまだ難しい部分もありそうです。また、VRとVRゴーグルは別と考えた場合、VRゴーグルはなかなか浸透するのが難しそうですね。
ゴーグルを被るという行動を受け入れられようになるのに時間が掛かりそうです。しかし、サムスン、グーグル、ソニーはコンタクトレンズのようなVRデバイスを研究しているようです。さらには、直接脳にコンタクトするような技術もあるそうです。
そうなると、VRは非常に身近な存在になりますます進化をしていきそうですね。
本書の中で、現実世界と、仮想世界の関係性が逆になる事もあると言われています。どこまで発展していくのかわからないまだまだ未知なる事が多いメタバースですが、非常に身近まで近づいてきていると感じます。
メタバースについて詳しくない人にも、新しい技術、知識が盛りだくさんの本なので是非読んでみて欲しい一冊です。
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