GAFAMって何?からGAFAMで働きたい!に代わる本

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GAFAMとは一番身近にある企業

Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftの頭文字を取って、略した言葉が『GAFAM』

という事を2か月前に知ったばかりの私ですが、アメリカのAppleの株価が3兆ドルを超えて、東京1部に上場する企業の半分に近い730兆円に近い水準になったというニュースを見て、Appleはすごいね。と思っているところでした。

この並びにFacebookが入ってくるんだと思ったのは、私だけですかね?実際にこの本、

『GAFAMのエンジニア思考』を読んだら納得出来るのでお楽しみに。


企業名を聞くだけでは、存在が大きすぎて見上げるばかりになってしまいますが、非常に身近にあるサービスを提供している企業ばかりですね。

私が使っているサービスを上げるだけでも、

Google:Gmail Google Maps
Amazon:ショッピング Prime Video
Facebook:Facebook Instagram
Apple:iPhone
Micrsoft:Windows office

があります。あなたはさらにいろんなサービスを使っているかもしれませんが、これもGoogleだったの?みたいなサービスはたくさんありますし、いつの間にか利用している事があります。いつの間にか利用していて、無くてはならない存在になっていて、しかもほとんどのサービスが無料です。

このGAFAMの会社の考え方、歴史、社内のコミュニケーションの方法、新しいサービスへの取り組み方などを取材しているのがこの『GAFAMのエンジニア思考』です。

大企業だから天才ばかりが集まって仕事をしていて、自分には関係ないと思っている方がいるかもしれませんが(CEOなどは確かに変わっている人達かもしれませんが。。)この本の内容はあなたの仕事にも影響を与える本だと思います。大企業からだからこそ得られる情報は、本人に聞くのはまず難しい事。本で情報を得られるのは非常にありがたいですね。

Amazonとは?

「創業初日」という精神を共有している企業がAmazonです。意味は、それまでの実績にとらわれることなく、スタートアップ企業のように創意工夫をするという意味です。英語では『Day 1』これは、Amazon本社のビルの名前であったり、ブログのタイトルにも使われている大事な言葉で、精神です。

現状に満足せず、常に未来を考えて開発をしているAmazonを良く表しています。新しいサービスやツールを発表し続けているAmazonはコンビニなどでレジを不要とするサービスも提供しています。このAmazon Goは入店時にアプリをスキャンして商品を手に取り店を出ると自動で決済が終わるというもの。(現在は、アプリの代わりに手のひら認証も行っているようです)

顧客を大事にする企業ならではのアイデアで、実際に顧客に浸透するまで時間がかからないと思います。

Amazonは、単純作業はロボットやAI、学習機能を使って人間以外が出来るように効率化しています。これは、不要な人間を減らして人件費を節約するという事がメインでは無く、実務を任せてアイデアを考える時間を人間に与えようとする為です。作業中には新しい事を考える事は難しいので、非常に大事な事だと思うし、方針が的を得ていますね。

もう一つ興味が湧いた事は、全社でパワーポイント禁止にしたという所です。わかりやすく図解でプレゼンテーションをしてくれるパワポですが、簡単に言うと、

しょうもないアイデアもそれっぽく見せられる

という悪い点(良い点?)がある為、文章のみの提案書にしたそうです。最大6ページの文章は、SF小説のようなものらしく(未来の事を提案しているのでもちろんそうなりますよね)会議が始まったら、全員で黙読をしてから質疑応答が始まります。ごまかしがきかない会議になるのは間違いないでしょうね。また、静かに読まれている立場の人は冷や汗が止まらないと思います。

組織間のコミュニケーションを円滑にすることでどの企業よりもスピーディーに開発までたどり着くAmazonはますます私たちの生活を便利にしてくれると思います。Amazonで働きたいっ!w

Facebookとは?

なぜFacebookがエンジニア思考の本に?と思っていたのですが、WebでのFacebookやアプリ上でのFacebookは、常に変更し続けるOSやデスクトップからモバイルが主流の媒体になるように変化を勝手に求められる存在だから、それに対応し続ける為にはエンジニア思考は非常に大事だという事です。

私の印象としてはFacebookがSNS界では一番最初に市民権を得たのではないかと思います。私が一番最初に始めたSNSもFacebookです。当初は、本名の登録しかできないとかルールが厳しかったようなあやふやな思い出がありますが、今ではもっとフランクなイメージがありますね。

Facebookでは『フィードバック志向』を推奨ならぬ、義務としています。相手を打ち負かそうとすることではなく、よりよい方法は無いかという事をフィードバックします。これには上司などというヒエラルキーは無いものとしてフィードバックします。フィードバックの為のトレーニングも社内で行っているようです。

そのフィードバックには、

①事実を述べる
②自分の意見を伝える
③相手に質問をする

という要素があります。このように定義していることで、言いにくい意見だとしても切り出しやすいように思いますね。

かつて、Facebookで自殺をライブ配信するという事が起こってしまいました。その後、FacebookはAIに力を入れて、投稿の内容の識別して内容によっては通報を行うようにしています。人間による識別では数に限界があるのでそれをAIに判断させることにより識別数は各段に上がっています。そしてこの自殺を止めるような意識や開発はFacebook内でも大きく取り扱われています。

最近、特に日本ではInstagramもユーザー数が増えています。ちなみに買収しているので親会社はFacebookです。広告出稿が大きな強みのFacebookですが、コミュニケーションの形も変わって来たためにInstagramが急伸したようですね。

他者に依存するサービスのFacebookの形を変えたいザッカーバーグは独自のOSを開発しました。陰りが見えてきたと言わるFacebookの変化がとても気になりますね。

Googleとは?

Googleのサービスと言えば、全てが連携していると思いませんか?カレンダーとメールとマップが連携しているような感じです。これは、Googleが横のつながりを大事にして便利にしていることを表していると思います。社内でのコミュニケーションにも隔たりが無く、資料もオープンに見る事が出来るそうです。

本を読むとGoogleはかなり自由度の高い会社だと感じました。CEOは支持を出すのでは無く、バックアップをしてアドバイスを与える立場の様です。その為、ボトムアップ型の企業で、アイデアがあれば提案出来る場があり、話を聞いてくれる状況があります。社内のコミュニケーションも円滑に行える為サービス間のコラボレーションも素晴らしいのはこの為だと思います。

グーグルアシスタントにより、スマートスピーカーも多くみられるようになってきました。自分の両親にスマホやタブレットの使い方を説明するのは実は結構大変ですよね。今まで似たような媒体に触れてきていない人には慣れるまで時間がかかるものです。しかし、スマートスピーカーなど音声認識であれば、簡単に使う事が出来ます。

電話をかけるのもスマホだと、時間がかかりがちですが、スマートスピーカーは自分のやりたい事を伝えれば後はグーグルアシスタントが行動を起こしてくれます。高齢社会を迎える日本にとってはますます需要が増えると思います。

新しいサービスやツールを開発する為に、隔たりがないコミュニケーションをとる事が出来るGoogleですが、その反作用として不平不満のコミュニケーションも一気に広がり、会社との対立も起こっているようです。抑制をして開発に自由度を減らすか、開放して社員との対話に時間を取るか。

大きな会社ならではの悩みはこの本を読んだからこそ知りえる事だったので、はたから見る限りではどうなって行くのかなと興味が湧いています。

Appleとは?

私はiPhoneを使っていますが、今のAppleといえばiPhoneが主力です。しかし、本書の中にはiPhoneは7あたりで完成形に近づいた為に、その後の変化はあまり感じられないとあります。それは、新しいiPhoneが出たからといって、すぐに買い替えようという意欲が無くなってしまったと言えます。

確かに、今使用しているiPhone7で不便に思うことは特になく、6を使用していた頃はSuicaなどが使えれば良いなとは思っていましたが、今は7で使えるようになって満足してしまっています。

この主力の商品が、かつてのように売れなくなってしまっているので、Appleは変革を起こさないと衰退に向かってしまうと書かれています。しかし、ここにきて株価の上昇なので果たしてどうなるのかと興味深いですね。

スティーブ・ジョブズがいた頃から、Appleはトップダウンの志向で仕事をします。与えられたアイデアをよりよく磨き上げていくのが社員の仕事といった感じです。他の企業と大きく違うところですね。アイデアがあっても意見を出せる場所が無く、アイデアはトップの人が作り出す形になっています。この文化を変えないとAppleが衰退する原因になってしまうとのことです。

Appleといえば洗練されたデザインのイメージも強いです。持っているだけで優越感を感じられるようなデザイン。会社の形態もデザイナーがヒエラルキーの高い位置にいて、エンジニアはデザイナーからの支持を受けて、エンジニアの意見は通らないとの事です。

これに関しては、デザインに力を入れているのがAppleの企業イメージとしては良いような気がします。エンジニアの苦労はとんでも無いものだと思いますが、Appleといえばやはりデザインのイメージが強いですよね。

横のつながりが無いと言われているAppleは秘密主義で、新しいサービスやデバイスが発表されるまで家族にも言ってはいけないほど徹底しています。そのおかげでAppleの発表はサプライズ感があってワクワクさせてもらえますが、企業の中ではネックになっています。

Appleの製品が他社の製品との互換性が低いと感じたことはありませんか?これもAppleのブランドの一つです。プライバシーに重きを置いていて、大きく謳ってもいます。顧客情報も大事に扱うために、信頼性が高く感じられるのは、Appleならではだと感じます。

低い層にもっと責任を預ける方が良いと、Apple創業者の一人であるウォズニアックが言っているように文化が変わると、ますます面白い発表が増えてきそうですよね。

Microsoftとは?

ビシッとした会社のイメージで、会社のパソコンのWindowsやエクセルなどのofficeが有名で、仕事などでも絶対に関わる存在のMicrosoftも、

『Microsoftの失われた10年』という記事が出るほど、不振の期間もありましたが社長が変わり文化も変えて大きく再興しました。

そこには、かつてのように上から目線で、Microsoftの作ったサービスに顧客が合わせるような事ではなく、顧客の求めているものを作るように会社を変えた事も大きな点です。歴史のある会社ならではの文化や考え方を変えるのは非常に難しいようで、今でも名残はあるとの事です。

Windowsが主力の商品であるMicrosoftは、他の企業のようにクラウドサービスに力を入れてしまうとハードウェアが売れなくなってしまうという問題点がありました。それは、会社内でも、クラウド部門が成長するとハードウェアの売り上げに影響が出てくるような状態です。

その為、同じ会社内でも新しいサービスをよく思わない人が出てきたり、助け合わないという雰囲気があったそうです。そこで、社員に『成長マインドセット』を持つように促すようにして改革をしました。別の人が成功したからといって、自分が損をするわけではないという考え方を進めたのです。

Amazonと同じ精神で変革を民主化したMicrosoftは、サービスの内容を見てもかなり柔軟になってきたように感じます。失敗をしても変革を起こして、大きな問題になる前に方向転換をしたMicrosoftはますますアイデアが豊富になって新しいサービスを提供してくれそうな気がしますね。

GAFAMで働くならこの会社

Amazonに一番興味が沸きました。とにかく身近に存在しているAmazonはGoなどの未来のサービスをどんどん提供しているからです。アイデアが聞き入れられる環境で働くのはとても大きいことだと感じました。その為に実務ワークを自動化するという考え方もとても納得がいくし、見習いたいところです。

『GAFAMのエンジニア思考』 を読んで、とても世界が広がったように感じます。それは、ロボットを使った仕事のスタイルのみならず、考え方や働く環境についての効率化、コミュニケーション、コラボレーションについて自分に当てはめて考える事が出来たからです。

一流を知ることは簡単ではないけど、本で得られる知識もあり、また非常に価値のある情報だと感じています。GAFAMについても面白いですが、読書の力についても面白く感じられた本でした。



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