コンサル一年目が学ぶこと
コンサルティングの仕事内容は、企業の業績を上げたり、業務の効率化を上げるお手伝いする仕事というなんと無くのイメージがありましたが、実際にどんな仕事内容かは知りませんでした。そして、コンサルは外部の会社にお金を払ってやってもらうイメージがありますが、そこにお金をかける価値が本当にあるの?という勝手なイメージもありました。
しかし、おしゃれな華のある仕事だなと思っていたので、コンサルティングたるものは何なのかを知る為に読んだ本【コンサルが一年目が学ぶこと】を読みました。
コンサル以外にも仕事面、日常面でも役立つことが学べました。
コンサルの仕事内容から役立つスキルとマインド
本の内容は、30個の厳選されたコンサルの為のスキルを著者の大石哲之さんが紹介してくれています。大石さんの経験と元コンサルタントの方々へのインタビューにより、コンサルティングの現場の仕事をリアルに感じられます。
「話す技術」「思考術」「デスクワーク」「ビジネスマインド」の4章により解説されていますので、その中で一番影響を受けた内容を紹介します。
「話す技術」の章では、結論から話すという事と数字というファクトで話すという事です。結論から話すというのは、日本語とは違う文法なので意識して習慣化しないと慣れない部分ではあるかと思いますが、まずは結論が分からないとその後に続く説明の内容も理解しにくいことが多いです。
普段は意識をしていますが、ふとした時にうまく話が伝わらなかったなと思う時があります。その時は結論から話をしていな事が多いので心がけるようにします。
数字というファクトで話すという点も納得しました。コンサルにより会社を良くしようとする場合には感情的な部分よりも、数字による事実の方が重要です。数字による現実を理解することにより感情的な議論にならずに論理的な議論をすることが出来ます。
また、新入社員のような経験の浅さからクライアントに信用が得られない場合にも、数字という事実を基に話をすることにより変な感情に邪魔をされずに仕事が出来るという事です。
建設的な会議が出来ない時、なんとなく方向性が掴めない会議をしている時は、数字の事実が少ないと感じたのでこれも参考になると思いました。
「思考術」の章では、作業に入る前に考えるという事です。これは【イシューからはじめよ】にも書かれていた内容ですが、仮設を立てて問題点を見極めて行動をするという事です。行き当たりばったりにしない、がむしゃらに時間で解決させない為にとても大事な方法です。
「デスクワーク」 の章では、パワーポイントの使い方について紹介しています。なぜパワーポイントの使い方が心に残ったのかというと、実際私はパワポを普段から使う事はありません。しかし、本書の中にショートカット機能を覚えて作業の効率化を高めて、成果を上げるという事が書かれています。
以前読んだ、前田高志さんの【勝てるデザイン】にもphotoshop、illustraterなどのツールをショートカットを覚えて作業時間を短縮するという手法が書かれていました。短縮できることは短縮して納品物を上げるというのはプロの仕事だと思います。私は、まだそこにこだわれていないと感じたので参考にします。
「ビジネスマインド」 の章では、時間はお金という点に考えさせられました。クライアントはコンサル費用を出しているので、会議に参加している人にも当然費用が掛かっているという事です。その会議に参加して何も発言しないのは、不要は人が会議に参加していると思われても仕方が無いという事です。
さらに、クライアントは休憩時間にもお金を払っているという事です。これは、クライアント先でコンサルをしている時に先輩から言われたという話ですが、クライアントに何をしているか全て見られている状態なので、長時間の休憩や無駄な作業をしていると、その時間にまでお金を払っていると悪く思われても仕方が無いという事です。
これは、社会人一年目の人にも良くある事だと思います。サービスを提供しているという意識が低いという事です。自分にもその経験がありますが。。
コンサルの仕事から意識を変える
【コンサル一年目が学ぶこと】は仕事をしている人には誰にも必要なスキルやマインドが書かれています。初歩的な事と思われる内容もあるかもしれませんが、それを文字で見て理解することは意識を変えるという点でもとても重要です。
コンサルの仕事とは?という事に興味があって読んだ本だったので他人事のように読み始めた本でしたが、いざ本を読んでみると、自分に当てはまる自分事がほとんどでした。歳を重ねて仕事への取り組み方も変わってきているので、こういった意識を再認識させてもらえたのは非常にいい機会でした。
時間はお金という考え方を意識して行動に移していきたいと思います。
コメント