経営は直接関係ないと思っている人にもおすすめの『世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた』は、50冊もの経営理論の本を1冊にまとめたとても役に立つ本です。
本の内容を著者の永井 孝尚が分かりやすく説明してくれていて、経営に直接関係の無い人にも仕事で実践できる内容が多くあります。
『世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた』を読んだ後に興味が湧いて読んだ本で、経営理論についてどんな本を読めばいいのか悩んでいる人には時間もお金も節約できる本です!
こんな人におすすめ
- スタートアップで起業しようとしている方
- 経営についての武器を手に入れたい方
- これからの経営やビジネスに興味がある方
『世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた 著:永井 孝尚』の概要
独学では簡単に成果が上がらない経営について、また経営理論について50冊もの本をまとめてくれている本です。マーケティングコンサルタントの著者による説明は、いきなり本を読むより非常に理解しやすくなっています。
経営理論の本は、難しそうで敬遠されがちですがこの本は要点だけを扱ってくれているので、400ページもありますが、実は内容はそれ以上に濃いのでとても時間も節約できる本になっています。50冊の中で、自分がさらに詳しく学びたい時には是非本書も読んでみて下さい!
私が『MBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた』を読んで学んだ事・感じた事
- ゴールを考えてそこに到着するために出来る限りの事をする
- 『対立しているのは意見であり、私たち自身は対立していない』
- OODAループで意思決定を省略する
- WHY→HOW→WHAT企業理念を考え抜き行動を一貫させる
①ゴールを考えてそこに到着するために出来る限りの事をする
本を読むときは初めから読み始めて最後に進んでいきますが、経営を考える場合には、まずは目標を決めてそれを達成するために出来る限りの事をするという順序が大事になります。
スタートからゴールに向かって行くという考えではいい結果が出せません。まずは会社、個人の目標を決めてその為の方法を試行錯誤しながら挑戦していくと良い結果が出ます。
②『対立しているのは意見であり、私たち自身は対立していない』
会議で全員が同じ意見では意味が無く、当然議論が必要になります。しかし、議論が対立している状況というのは当然いい雰囲気ではありませんが、それを嫌がって議論を避けるのは当然もったいない事です。
そういった状況で大事な事は、対立しているのは議論だという事です。個人間での対立に見られがちな状況になってしまうので、冷静に判断しながら議論が対立しているのだと理解するのが大事です。そして、議論は対立させてさらに良いものを考えられるといった状況がとても大事です。
③OODAループで意思決定を省略する
OODAループは変化の速い状況で成果を出すために、ビジネスシーンで多く使われているフレームワークです。
Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)の流れで、ざっくりいうと状況を見たら、何となくとりあえず始めてみるという考え方です。変化が速く刻一刻と変わる状況ではPDCAでは行動を起こすまでが遅いという所から、OODAが出てきました。とにかくスタートさせてみるというのが大事です。
④WHY→HOW→WHAT企業理念を考え抜き行動を一貫させる
なぜこの会社はこの製品を作ったのか。そこがユーザーにとっても大事な部分になります。Appleが、なぜこの製品が必要なのかという理念を語る事で人々の興味が集中しました。
良い商品が出来たからみんなに買って貰いたいという理念ではみんなを熱狂させることは難しいですが、みんなに必要な商品があり、それを作ったのでみんなに買って貰いたいという、なぜこの商品を作ったのか(WHY)というのは非常に大事です。
そのWHYに対する行動や理念もユーザーは見ているので一貫させるというのも非常に重要です。
古い本から、新しい本まで要点をまとめてくれている本ですが、古い本についても現代の状況に沿った要点になるように解説してくれています。経営が成功するかどうかはやってみないとわかりませんが、本の内容を読むことで、過去にあった失敗からは逃れられる可能性は高くなります。
50冊がまとめられている本で浅く広く理解するのは、知識を蓄えるといった意味でもビジネスパーソンにおすすめの本です。是非読んでみて下さい。
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